京阪神木造住宅協議会 活動報告

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2012年度 京阪神木造住宅協議会の活動報告

更新日 2012.12.14

第11回研修会のご報告

勉強会

12月5日(水) 参加者41名 33社
早くも本年最後の協議会となり、あっという間に一年が過ぎることを痛感します。今回も以前お越し頂いた、(株)ベーシックの田原裕子社長様に、二度目の講義をお願いしました。前回と違って今回は「硬く真面目な集客の話!」との事でした。
ところで、まだ田原さんの講義を聞いた事のない方にも、今回は田原さん秘伝のお話を一つお伝えしたいと思います。

工務店の方々は、給湯器やガスコンロなど住宅設備機器に伴うメンテナンスやリフォーム工事がありますが、その設備機器が何年で故障するかご存知でしょうか?
住宅設備機器の平均寿命は約8年(使用頻度に伴うパーツの劣化)と、どのメーカーも設定されているそうです。

つまり、工務店さんがお持ちの顧客リストに、現在ご使用の設備機器が何年目かを登録していき、車の車検のように8年を過ぎたあたりで、さりげなくキッチン周りのリフォームや給湯器に付随する浴室や洗面室のリフォームをご提案することで、闇雲にアタックする営業から、ピンポイントでニーズをつかむ販売方法にシフトする事ができるそうです。

工務店 → 『お宅のガスコンロ何年使っていますか?』
お客様 → 『私の家は5年目です』
・・・・・・・・・・・・・・つまり後3年くらい先で受注が出来るお客様です!

  • 相手の状況に合わせて販売タイミングを見極める
  • 顧客リストから受注予定を割り出す事が可能となる

チラシ1万枚から集客の確立を算出するよりも、顧客リストからの集客確立を算出し、年間を通して売り上げ計画が見えるリストの作り方を今回は教えて頂きました。

来年は、早速1月に、1年で6棟も受注した、田中工務店のモデルハウスの見学を計画しておりますので、是非ご期待ください!

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更新日 2012.11.21

国産材研修会のご報告

見学会
  • 開催:11月15日(木)
  • 会場:兵庫木材センター 山林見学 フォレストステーション波賀
  • 案内協力:宍粟市 森つくり課

国産材研修会にご参加頂きありがとうございました。また、ご参加出来なかった方々にも、研修会のご報告を申し上げます。
今回採択されました、ブランド化事業の一環として、地域木材に対する理解を深めるため、宍粟市の協力で半日ご案内頂きました。

兵庫県西部にある宍粟市は、市は90%が山林で、その内56%が杉や桧で植林された人口林でしめています。これらの人工林が毎年成長する質量は年25万㎡となり、住宅に換算すると年間5千棟分の木材量が宍粟市の山林だけで生産されている事になります。

有り余る日本の木材資源とどう向き合うのか、宍粟市の説明を受けながら、私たち工務店業界としてこの重大な課題を胸に、一日見学をさせて頂きました。

<宍粟市 森つくり課 山林見学>

今回のコース見学は一年を通して常時、工務店方々がお施主さんを連れて研修会をされています。
10名以上20名以下の団体で、宍粟市に申し込みをすれば、会費3000円+人数×1000円で案内をして頂けます。国産材有効利用の一環として是非ご利用下さい。

お問い合わせ・お申し込み:宍粟市森つくり課 担当(寺元)
TEL:0790-63-3065

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更新日 2012.09.28

第10回研修会のご報告

勉強会

9月12日(水)参加者51名35社
本年度より協議会の会員数が大幅に増え91社にまでなった事もあり、本研修会もまた、大変多くの方々にご参加頂きました。

今回講師としてお越し頂きました、町ネットの小池一三社長様には、これまでの活動体験を通して確立してきた住宅の事例を多くお聞かせ頂きました。

工務店発表では、協議会会員である(有)すみれ建築工房の高橋社長に自社の活動をご発表頂きました。ジェイエイブラハムやスティーブンRコヴィーなど多くのマーケティング理論を消化し、工務店経営の中で長年地道に実践していく、自称、農耕型経営の話を聞かせて頂きました。

小池社長様・高橋社長様、とても素敵なお話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。次回の協議会は12月5日に予定をしております。
また10月末頃には、ブランド化事業に伴う国産材の研修会も計画しておりますので、是非ともご参加下さい。

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更新日 2012.08.17

第9回研修会のご報告

勉強会

7月27日(金) 出席 58名 53社 出席

ブランド化事業の影響もあってか、協議会の会員も増え、とうとう95社会員が集う団体になりました。

そんな中、一年間のうち300日をセミナーに費やし多忙な日々を送る株式会社ベーシックの田原裕子様にお越し頂きました。
今回の参加希望者も大変多く、用意していた席数よりも参加希望者の方が上回る事態にまでなってしまい、参加募集も早めに打ち切らせていただき、ご参加出来なかった方々には事務局よりお詫びを申し上げる次第です。

いつもであれば、1時間区切りで、セミナーの内容を変えるのですが、今回は、3時間でも、時間が短く感じてしまうほど、充実した内容のお話を頂きました。

今回田原さんがお話頂いた内容は、生涯顧客を創造し、受注を安定させる具体的な営業方法で、特に女性をターゲットにした細かな気配りのテクニックから、時代と共に変わる住宅営業のあり方『狩猟型』→『関係構築型』への営業スタイルのシフトと、お客様の購買心理のステップにあわせた提案型営業のあり方を具体的にレクチャーして下さいました。

本日はステキなセミナーをありがとうございました。
また、お忙しい中ご参加くださいました、会員様方々もありがとうございました。

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更新日 2012.05.14

24年度総会と第8回研修会のご報告

総会 勉強会

3月7日(水) 出席 73名62社 出席

東京よりお越しいただきましたJBN青木理事と金子社長のご同席頂く中無事、総会を進める事が出来ました、協議会が出来て早3年目を向かえ本年も一層活発な会にして行きたいと思います。

早速本年度最初の講演は、このほど全建連の理事長を退任されこれからJBNの活動に集中的に進める青木理事の講演です。
近年急速に減り続ける住宅着工以上に激減する大工の人口と、高齢化による世代交代が進む中、後継者の育成が停滞し近い将来危機的な大工不足や、長年受け継がれてきた大工技術の衰退が危惧されるなか、私たち住宅業界として何をすべきかをお御話頂きました。

大工就業者の推移

全国木造住宅機械プレカット協会調べより

減り続ける大工の人口とは対照的なプレカット産業の増幅がまさに現在の住宅事情を物語っています。
一方、国では温室効果ガス抑制の流れから、今後公共建築を始めてするあらゆる分野で、再び大工が活躍できる木材活用型の文化が復活しようとしています。
いま、私たち住宅産業に携わる者として、今後これらの時代にどう取り組むべきか改めて考えさせていただけた講演でした。
青木理事、貴重なお話をありがとう御座いました。

後半の講演では、岐阜県より、断熱の研究で大変有名な、金子建築工業の金子社長の講演です。
時代に先駆けプライベートでもハイブリットカーに乗り今後の住宅産業における、ゼロエネルギーのあり方をイメージしながらエコなドライブを楽しく解説する金子氏は、一見住宅の専門家か、はたまた車の宣伝か分からなくなるような口ぶりで地球がかかえる温暖化現象の根本的な原因である人口増加のプロセスとそれに伴い爆発的に増える発展途上国の消費とエネルギー資源の浪費をとても分かりやすく御話下さいました。

誰もが知っている地球温暖化の話のはずですが、その、問題点が一つの線で繋がった話を聞くのは以外にも初めてでした。
まるで卵の薄皮のごとく地表に存在する大気層が人類の手で簡単に壊されて行く現実と、止める事の出来ない人口増加。

世界の二酸化炭素排出量に占める主要国の排出割合と各国の一人当たりの排出量の比較

そしてこれから先も、まだまだ、発展途上国の人口増加と、それに伴う温室効果ガスの発生は避けられそうにもなさそうです。
そもそも、いつ誰がそうして、こんなに急速に人口を増加させてしまったのか?
歴史をたどると、見えてくる二人の人物、20世紀二人の科学者の研究が人類を膨張させた。

一人は、アオカビからペニシリンを発明し、疫病から人類を救い、病による人類の死亡率を激減させた。
一人は、アンモニアの合成化に成功し、農薬を発明した事で飢餓から人類を救った二人の画期的な発明がそもそも人類の増幅させ 私たちが住む地球を温暖化へと導いてしまったこの現実。
あまりにも、スケールが大きく、太刀打ちできるはずも無い問題に改めて、住宅産業で生きる私たちがどう向き合って行くべきなのかを、ここからじっくりと考えさせて頂きました。

一つ一つは小さな取り組みですが、これからの時代エコカーもハイブリット住宅も消費者の目線から見て、とても価値のあるものであると、実感指せて頂きました。
金子社長様、一時間の講義があまりにも短く感じるほどの、面白いお話を頂きありがとうございました。