(有)ダイシンビルド、モデルハウス見学会のご報告
- 更新日:2011.10.18
- 見学会
10月18日(火) 出席 13名
第6回研修会でも工務店発表をしていただきました。
ダイシンビルド清水社長のご自宅を兼ねたモデルハウスを見学させて頂きました。
紀州杉をふんだんに使った自然派住宅で長期優良住宅先導モデル(助成金200万有り)の仕様となっています。
まず、玄関を開けると左は和室、右は広いリビングと暖炉、見上げると大きな吹き抜けに突き刺すような煙突が、開放感を強調してくれます。
壁は調質性の高いシラス壁に刷毛目のデザインを施しムクの建具とのバランスと調和を取っています。
断熱性能にも知識豊富な清水社長はこのモデルハウスを断熱性能を測定する実験棟としても運用をしており、各フロアーに埋め込まれた温度計で毎日の測定を行いネットで公開する手の込みようには驚きです。
モデルハウスでの実験はこれだけではありません。
趙海光氏のデザインによる一坪里庭を今回始めて導入し、成長して行く庭のあり方を実演しています、日本古来から存在する山林の木々や植物を各地から取り寄せた数十種類の苗を植え、生き残った木々だけで庭を構成する、その地にあった自然に近い形での庭を再現しています。
箱庭の中央に埋め込まれた坪池も一度水を張った後はいっさい手入れをしない仕組みで、池の底には、わざわざ滋賀県の無農薬の水田から採取したバクテリアたっぷりの泥を入れ、光合成とバクテリアの自然循環だけで、メダカや沼エビが生息する環境を再現していました。
自然環境との調和を題材にする住宅商品はこれまでも良く聞く話でしたが、とても深く考えられた自然との調和のあり方だと感じさせて頂きました。