24年度総会と第8回研修会のご報告

  • 更新日:2012.05.14
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3月7日(水) 出席 73名62社 出席

東京よりお越しいただきましたJBN青木理事と金子社長のご同席頂く中無事、総会を進める事が出来ました、協議会が出来て早3年目を向かえ本年も一層活発な会にして行きたいと思います。

早速本年度最初の講演は、このほど全建連の理事長を退任されこれからJBNの活動に集中的に進める青木理事の講演です。
近年急速に減り続ける住宅着工以上に激減する大工の人口と、高齢化による世代交代が進む中、後継者の育成が停滞し近い将来危機的な大工不足や、長年受け継がれてきた大工技術の衰退が危惧されるなか、私たち住宅業界として何をすべきかをお御話頂きました。

大工就業者の推移

全国木造住宅機械プレカット協会調べより

減り続ける大工の人口とは対照的なプレカット産業の増幅がまさに現在の住宅事情を物語っています。
一方、国では温室効果ガス抑制の流れから、今後公共建築を始めてするあらゆる分野で、再び大工が活躍できる木材活用型の文化が復活しようとしています。
いま、私たち住宅産業に携わる者として、今後これらの時代にどう取り組むべきか改めて考えさせていただけた講演でした。
青木理事、貴重なお話をありがとう御座いました。

後半の講演では、岐阜県より、断熱の研究で大変有名な、金子建築工業の金子社長の講演です。
時代に先駆けプライベートでもハイブリットカーに乗り今後の住宅産業における、ゼロエネルギーのあり方をイメージしながらエコなドライブを楽しく解説する金子氏は、一見住宅の専門家か、はたまた車の宣伝か分からなくなるような口ぶりで地球がかかえる温暖化現象の根本的な原因である人口増加のプロセスとそれに伴い爆発的に増える発展途上国の消費とエネルギー資源の浪費をとても分かりやすく御話下さいました。

誰もが知っている地球温暖化の話のはずですが、その、問題点が一つの線で繋がった話を聞くのは以外にも初めてでした。
まるで卵の薄皮のごとく地表に存在する大気層が人類の手で簡単に壊されて行く現実と、止める事の出来ない人口増加。

世界の二酸化炭素排出量に占める主要国の排出割合と各国の一人当たりの排出量の比較

そしてこれから先も、まだまだ、発展途上国の人口増加と、それに伴う温室効果ガスの発生は避けられそうにもなさそうです。
そもそも、いつ誰がそうして、こんなに急速に人口を増加させてしまったのか?
歴史をたどると、見えてくる二人の人物、20世紀二人の科学者の研究が人類を膨張させた。

一人は、アオカビからペニシリンを発明し、疫病から人類を救い、病による人類の死亡率を激減させた。
一人は、アンモニアの合成化に成功し、農薬を発明した事で飢餓から人類を救った二人の画期的な発明がそもそも人類の増幅させ 私たちが住む地球を温暖化へと導いてしまったこの現実。
あまりにも、スケールが大きく、太刀打ちできるはずも無い問題に改めて、住宅産業で生きる私たちがどう向き合って行くべきなのかを、ここからじっくりと考えさせて頂きました。

一つ一つは小さな取り組みですが、これからの時代エコカーもハイブリット住宅も消費者の目線から見て、とても価値のあるものであると、実感指せて頂きました。
金子社長様、一時間の講義があまりにも短く感じるほどの、面白いお話を頂きありがとうございました。

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